STEP.2 会ってみたいと思わせるコミュニケーション(男性編)

恋人探しを焦らずに、まずは楽しくコミュニケーション

最初のコミュニケーションは、インターネット上で行うことになると思います。ここで、どれだけ楽しい瞬間を共有できるかということが、運命の恋に出会えるかどうかを左右します。

「恋愛」「結婚」という気持ちが前に出れば出るほど、恋愛はうまくいかないものです。楽しい瞬間とは、感性の交換をすること。「Eメールだけで感性の交換ができるのか」と不安な人もいると思いますが、結論からいうと可能です。

平安時代から日本人は変わりません。 『源氏物語』では、手紙のやり取りから全ての恋が始まっていました。男性が、女性に向けて思いを綴った手紙を書いていました。それは、現代も同じなのです。

書く言葉には、言霊が宿ります。その言霊が相手の気持ちに影響を与え、恋の予感が生まれます。まずは、Eメール交換を楽しく行っていきましょう。そのためには、恋愛感情を引き出すというよりも、Eメールのコミュニケーションを楽しみながら、相手との理解を深めること。相手の理解を深めるということは、相手の情報を知るということです。そのために、程よく質問を投げかけてみましょう。でも、質問攻めはいけません。そして、相手から質問を受けたら、きちんと受け止めて自分のことを伝えてあげることです。

それから、Eメールは、ギッシリと文字を詰めて長文で送られてくると、なかなか読みづらいもの。できれば、2〜3行毎に行間を空けると良いでしょう。そうすると、相手は圧迫感を感じずに読んでくれます。

一途で誠実な性格の方ほど、1人に絞ることが大切だと思い、1人の女性だけとコミュニケーションをしてしまうものです。でも、最初の段階では、なるべく多くの人とメールのやり取りをしましょう。この段階では、まだ告白はしていないのですから、恋の予感がする友人・知人の段階です。複数の人とコミュニケーションを取る方が、恋の可能性が広がるのです。ただし、心のこもっていないメールを送ると、相手に気付かれます。殴り書きやコピー&貼り付けでのメールの送信は止め、必ず、相手とじっくりと会話をしているような内容を書きましょう。

そのためには、前回のメールの内容を読み返したり、前回のメールに書かれていたことを質問することです。例えば、仕事で大きなプロジェクトを抱えている、という内容のメールをもらったら、「例の仕事は上手くいっていますか?」といった内容の返事を書きましょう。

もちろん、最初のうちは敬語でやり取りすることになると思います。大人の階みとして、敬語を使いながらも、あまり硬くならずに感情のやり取りができる内容を心がけましょう。それから、相手の気持ちに共感することも大切です。「僕もそう思います」、「感動しました」など、賛同する言葉を発しましょう。

ここで、大事なことがあります。自分のことばかり書くのは、あまり良い印象を与えません。相手にも質問をしてあげることです。Eメールの内容で、2人の感情を程よく盛り上げるには、オンの話とオフの話をバランスよく組み込むことが大事です。仕事の話だけでもアンバランス、遊びの話だけでもアンバランスです。両方が程よくブレンドすることで、女性は親近感を持ちます。

徐々に打ち解けてきたら、今度はお互いの共通の「趣味」を見出し、その話を広く、そして深く掘り下げてゆきます。趣味の話が広がり出した段階からは、仕事の話は「ついで」程度に抑えることです。

時として、Eメールだけで恋愛感情が生まれてしまい、「この人しかいない!」と思ってしまう場合もありますが、焦ってEメールだけで決めずに、会ってみてゆっくりと気持ちを確かめる姿勢を忘れないようにしましょう。

女心をつかむ、“恋が生まれるEメール文”の書き方

Eメールは、実際に会って話すよりも、簡単にコミュニケーションをすることができます。会って話すのが苦手な人は、Eメールの段階である程度、自分自身を相手に理解してもらうようにしましょう。理解してもらう内容は、あなたのバックグラウンドだけではありません。むしろ、「性格」を知ってもらうと良いでしょう。その後に、「会う」方向に進んでゆきましょう。

さあ、ここが肝心です。どうしたら相手の女性に、会いたいと思わすことができるか?そのためには、まずEメールの内容を盛り上げることなしには考えられません。Eメールの交換が立て続けに盛り上がれば、会って話した方が早い、という気持ちになります。そのためには、何かを解説するような内容よりは、五感に訴えるような内容が良いでしょう。お互いの「好きなこと、好きなモノ」を出来るだけオープンにするようなコミュニケーションを心がけるこにとです。「好きなものリスト」を一覧にして、交換し合うのも良いでしょうね。

それから、相手が送ってきた内容を見て、それよりもちょっとだけ分量の多い返事を返してあげること。そうすることで、あなたが興味をもっていることを相手に伝えることができます。ただし、あまり分量が多すぎると相手が引いてしまう場合があるので、ほんの少しだけ多い返事を返すのが好印象です。メールの間隔も同様に、相手が送ってくる間隔と同等か、少し早めに返してあげるくらいが良いでしょう。話題が盛り上がってくると、だんだん油断して、文章が馴れ馴れしくなってくるかと思いますが、あまり砕けすぎないように気を付けましょう。それから、悪ぶってイジワルなことを書かないこと。文字は思ったよりも攻撃的に伝わってしまうものなので、なるべく前向きな内容にするように心がけましょう。

4〜5回、自然と盛り上がるEメール交換をするように心がけたら、5回目くらいから会う準備をしても良いでしょう。もし、途中で楽しい話題が切れてしまったら、全く別の方向の話を書きましょう。仕事の話をしていたら遊びの話、遊びの話をしていたら家族の話、家族の話をしていたら友達の話、また世間のニュースの話など、いろいろな話題を振っていくと、あなたの興味の対象や価値観、そして人柄が、より相手に伝わりやすくなります。

時には、相手を癒してあげる気持ちになることも大切です。相手が悩んでいるようだったら、メール上で悩みを聞いてあげましょう。もし、メールの間隔が途切れてしまったら、「最近、忙しくて返事を返せなかったけれど」と一言書いて、相手を安心させることも大切です。

メールでは全て敬語を使うよりは、「ヘ〜だよね」「〜だと思うよ」など、砕けた表現をまぶしていくと、親近感が伝わるものです。それから、相手が本気で取り組んでいる事に対しては、応援をしてあげる文章を書くことが大切です。

基本は積極的に、程よい距離感を持ってメールをすること。時には、自分が感動したことなど気持ちを正直に書くこと。それから、趣味や価値観など、共通の接点を発見することも大事です。

気軽に会うこと、それが全ての始まりです

「会う」ということが、大それたことだと構えてしまう人もいるでしょう。そういう人は、まず、肩の力を抜いてください。

会うことが、イコール「告白」ではありませんし、会ったことで何らかの責任を感じることもありません。会うことは、そのまま楽しい友達になるのか、恋人候補になるのか、即お付き合いするのかを見極める、大切な過程なのです。それから、会って付き合うまでには至らなくても、それはあなたの人格が否定されたことにはなりません。

メール交換をして話題が盛り上がったら、そこでもイメージトレーニングをする必要があります。会った時のことを思い浮かべて、ワクワクする事を、ここでも行ってください。会うことは、面接でも勝負でもありません。楽しい時間を作るために、会うのです。その結果、付き合うことになるかもしれないし、結婚するかもしれません。恋人になるのも友人になるのも、あなたたち次第です。

もし、恋人として認められなくても、自分を責めることはありません。会うことで、あなたの運命の流れがもっと見えるかもしれないし、新しい自分を発見できるかもしれません。会うというのは、楽しむという事。肩の力を抜いて、まずは会ってみましょう。

やってはいけないNGアクション

圧迫感を与えない

まずは、「結婚」という気持ちを最初からあまり意識しすぎない方が良いでしょう。最初にそういう意識を前面に出しすぎると、相手に圧迫感を与えてしまいます。今の2人の状況を、1人の人間としてどれだけ楽しめるかです。相手と共通の価値観を見つけられるか、会ってみたいと思える人に出会えるか。この過程を楽しみましょう。

「会いたい」と誘うのは、コミュニケーションを取ってから

メールでは、最初の内から「会いたい」と誘うのは禁物です。ある程度、何回かコミュニケーションを取ってから、会う段階に入りましょう。恋愛のコミュニケーションは、ビジネスとはまったく違います。ビジネスでは、すぐに携帯番号を交換したりしますが、恋愛には段階があります。特に、男性からすぐに連絡先を教えて欲しいと言われると、女性も返答に困ってしまいます。頭を切り替えてコミュニケーションを楽しみましょう。

会う=交際OKではありません

例え会えたからといって、相手を自分のものだと思ったり、束縛したりするのは厳禁です。あなたも、相手からそんな態度を取られたら困るはずです。会うということは、まだ恋人ではない同士として、「楽しい時間を通じて親睦を深める」ことが主旨となります。会っただけでは、まだ2人は恋人同士ではありません。恋人同士となるのは、お互いが気持ちを確かめ合った瞬間、交際をしようと同意し合った瞬間からです。その点を履き違えないようにしましょう。

しつこすぎず、冷静に

相手の女性に会いたいあまりに、しつこく誘いすぎないようにしましょう。相手も会いたいと思ったら、必ず時間を取ってくれるはずです。熱烈なプロポーズがいいとされることもありますが、内にみなぎる力を8割くらいに抑えて行動し、時には冷静に、自分と相手の温度を測ってみるゆとりも必要です。

Eメールで「運命」を決めない

まだ会ってもいないうちから、「好きだ」「愛してる」といった告白をするのは良くありません。Eメールで運命を感じていても、会った時に、「違う」と思う場合もあります。逆に、相手が引いてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性もあります。

出典元:Nozze.配布用冊子「結婚に役立つマナーブック」

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