STEP.4 恋が生まれるデートの盛り上げ方(女性編)

恋を育む食事の楽しみ方

「食事に行きませんか?」なんて誘われたら、それはもう恋愛モードの階段を上り始めている証拠です。少なくともお互いが、「恋の予感」を感じていることでしょう。けれど、「食事」とは人の三大欲の1つ。だからこそ、いかに自制しながら「美しく食べるか」が、重要なポイントになるのです。そこで、相手に見られていることを意識した作法=「テーブルマナー」があるのです。

日本人の男性は、一般的にこの作法が苦手なのにも関わらず、作法が必要なレストランディナーをデートコースに選んでしまいます。また、自分で選んだにも関わらず、「その場を楽しめない」状態に陥ることがあります。その一方、食べ方が汚い女性に対しては、猛烈な拒絶反応を示すこともあるのです。

女性は、社会人になって様々な経験の中で、「テーブルマナー」を身につけていきます。ところが、あまりにも型にはまり過ぎている女性を見て、「食事を楽しんでいないのでは?」と思ってしまう男性もいます。例えば、ナイフとフォークで野菜を小鳥の餌のように細かく刻んで丁寧に食べる姿を見て、「箸でつまめばいいのに」と、感じている男性もいるほどです。

食べるという単純な行為でも、男女の間にはギャップが存在しています。男性が望んでいるのは、「型にはまり過ぎない程良いマナー」と、「楽しい会話」で構成する、「食事作法」なのです。では、男性が求める「食事デート」の作法とは、具体的にどういうことなのでしょうか?

まずは、“食事作法を気にしすぎない、穏やかな空気感”です。フレンチや格式の高いイタリアンでは、作法に神経質になりすぎて、会話をする余裕もなくなることがあります。女性がガチガチになると、一緒にいる男性まで緊張してしまいます。男性の中には、正式な作法など知らない人もいます。相手の緊張をほぐすためにも、適度にリラックスすることが大切です。

次に大切なのが、「会話こそがメインディッシュ」という意識載です。食事の楽しみは、料理の「味」だけではありません。美味しい料理と、美味しいお酒、そして「楽しい会話」があってこそ、楽しい食事になるのです。

また、“取り皿に取り分ける際の加減”も大切です。男性の中には、自分が取り分けてあげたいという紳士的な気遣いを持っているタイプも存在します。取り分けは、最初から最後まで仕切らずに、彼の反応を見ながら行いましょう。そして、男性が取り分けてくれた時には、どんな盛り付けでも「ありがとう」のー言と、とびっきりの笑顔を忘れずに。

さらには、“美味しいものはたくさん食べる”というのも大切です。女性が美味しいものを食べて、無邪気な笑顔を見せる瞬間が、男性にとっては一番幸せな瞬間です。美味しいものは遠慮をする必要はありません。男性よりもたくさん食べてしまっても、大丈夫です。

そして最後に、“お会計の時に気遣いを見せる”。これも大切です。女性は、「男性が食事代を持ってくれるかどうか」で、本命か遊びなのかを判断することが多いようです。大人の男女であればあるほど、この傾向は強くなります。女性が化粧室に行っている隙に、会計を済ますスマートな男性もいますが、そうでなかった場合は、一応レジで払う素振りを見せるのが礼儀です。男性がいらないといったらお礼を言って、レジから遠ざかり会計が済むのを待ちましょう。当たり前のように、お財布も出さずに「ごちそうさまでした」と、笑顔で言うのは避けたいものです。

これまで紹介した「食事の作法」は、「恋が育まれるための食事作法」です。伝統的なテーブルマナーだけに捉われて緊張してしまっては、恋も食事も楽しむことができません。肩の力を抜いて、「楽しい時間」を共有することこそが、「食事デート」の醍醐味なのです。

話題に困ったらこの一手、沈黙なんて怖くない!

会話は、2人の関係性を深めるのに、大切なコミュニケーション手段です。「楽しい会話」を求めるあまり、何を話していいのか分からなくなってしまうこともあります。「楽しい会話」をするには、ちょっとしたテクニックさえ知っておけば、怖いものはありません。では、そのテクニックを見ていきましょう。

  1. 結論のない話をすることを恐れない
    適度な会話の脱線はよくあることです。脱線し始めた女性を見た男性は、女性が心を許してくれたと感じるものです。隙のない起承転結がしっかりした完壁トークより、リラックス感のある脱線トークも適度にちりばめましょう。ただし、1フレーズは1分以内に留めましょう。
  2. 話があっちこっちに飛ぶ人は最初に自己申告
    「私って、結構話が飛んじゃうの」。それを会話の前につけることで、自分自身を客観的に見ることができる女性であるということが男性に伝わります。また、自分の欠点をサラリと言うことで、お茶目な魅力もアップ。欠点すらもチャームポイントに変える、必殺技です。
  3. 仕事の話も程良く混ぜること
    デートの時間は、2人にとって日常を忘れる夢の世界。ですが、男性は仕事の話をしたがるものです。彼のプライドの1つである仕事の話だけに、興味を持って聞く姿勢を心がけましょう。また、自分の仕事の話も適度に混ぜると効果的です。男性は、会話の接点が増えることで、安心感を感じるのです。
  4. 声は明るく笑顔をプラスして
    男性は、女性の「笑顔」が大好きです。会話は笑顔でラッピングして、彼にプレゼントすることを心がけましょう。暗い顔やうつむき加減の表情は、男性を疲れさせる原因になります。
  5. 適度な会話のじゃれあいが縮める2人の距離感
    女性が突っ込んでくれたり、軽くいじってくれると、男性は安心します。突っ込みやいじりが皆無だと、不安や物足りなさを感じる男性もいます。失礼にならない程度の突っ込みは必要。「いたずら心」を駆使して、適度な会話のじゃれあいを楽しみましょう。
  6. 自分が得意なことでは解説役を買ってでる
    男性は、自分の知らない世界について、女性から「楽しく、わかりやすく」解説されるのが嫌いではありません。「何から何まで男がリードしなくてもいいんだ」という安心感を、男性に与えることにもつながります。
  7. 2人しかわからない内輪の笑いネタを作る
    2人しかわからないような笑いのネタや、隠語、略語、笑い話を作りましょう。2人の会話にスペシャル感が生まれ、会話も盛り上がります。東京では知っている人が少ない方言なども、会話のスパイスとして役立ちます。
  8. 会話はリズム感が大切
    同じ内容を話していても、「リズム」の違いによって心地よくもなれば、まどろっこしく感じることもあります。内容よりもリズム感を大切にして話すことを、心がけましょう。
  9. 近い将来の夢を語ろう
    将来、こんな暮らしがしたい。雑誌に載っていたあの場所に行きたい。など、等身大の希望や夢を語ってみましょう。格安旅行情報が掲載されている雑誌なども、ネタとして活用したいもの。身近なとにろで2人共通の夢が膨らめば、2人の距離感もグッと縮まります。

今回ご紹介したのは、2人でいる様々なシーンで活用していただきたい会話術です。恋の始まりにも、倦怠期の時にも、別れの危機にも活用ができます。魅力的な会話術をフル回転させましょう!

相手を楽しませるには、まず自分が楽しもう!

恋愛関係を前向きに育てようという気持ちが生まれると、ついつい相手の役に立とうと思ってしまいがちです。もし、あなたがそうならば、考え方を変えてみましょう。あなた自身も、このデートを心から楽しまなければいけないのです。たとえ、まだ正式な恋人関係になっていなかったとしても、男性はデートの約束をした女性に、デートを楽しんで欲しいという気持ちになります。そして、女性が楽しんでいる顔を見て、ますます自分も喜びを感じるのです。心からハッピーになった彼があなたに微笑みかければ、さらなる相乗効果が生まれます。その幸せなキャッチボールこそが、「恋の種火」を大きく育て上げてくれます。今は、ただひたすら目の前に広がる時間と空間を、心から楽しむこと。その一瞬一瞬の積み重ねが、2人の恋を育んでゆきます。そして、2人が共有した最高の思い出が降り積もった頃、2人が交際を決意するときの大きな後押しとなってくれます。

そのために、時には「天真爆漫」に、はしゃいでみることも大切です。一見大人気ないような反応にも思われがちですが、男性は、女性がはしゃいでいる表情が大好きなのです。その表情の中にこそ、本当のあなたの素顔を見せることができます。そんな砕けたコミュニケーションの中にこそ、恋が生まれるキッカケが潜んでいるのです。

次に大切なのは、 “じゃれあい上手”になること。じゃれあうと言っても、ここではまだ言葉のじゃれあいです。相手の言葉に軽い突っ込みを入れたり、彼の突っ込みを誘って、軽くとぼけてみたりするのも良いでしょう。相手の男性があなたへの気持ちを膨らませるのは、知的な会話でもなく、品格のある所作でもなく、このような他愛もないコミュニケーションなのです。そのために、時にはほんの少しだけお酒の力を借りてみるのも良いかもしれませんね。お酒の力によって表情がほぐれ、言葉も軽やかになれば、あなた自身も楽しめるはずです。彼も程良くお酒の力を借りることによってリラックスしてくれれば、デートの楽しみは倍増です。ただし、くれぐれも酔いすぎには注意しましょう。

やってはいけないNGアクション

お酒を飲みすぎる

飲み慣れないお酒を飲み過ぎては、気分が悪くなったり、相手に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

音を立てて食べる

自分自身では、なかなか気が付かないものです。家族や友人にチェックしてもらいましょう。

食事のときに高いメニューばかりを頼む

お互いの経済状況が分からないうちは、少し控え目にオーダーをするほうが無難です。

ご馳走されて当然という顔をする

自立した大人としてのマナーが、欠落している女性と思われてしまいます。このパターンで運命の恋を逃してしまう女性は、数多くいます。感謝の言葉を述ベたり、時にはあなたがご馳走するなどのフォローが効果的です。

最初から取り皿への盛り付けを支配する

対等な立場であるはずなのに、過度に取り分け作業を買って出ると、不自然な雰囲気が生まれてしまいます。最初の1回を取り分けたら、あとは自由にしておくのが良いでしょう。

「美味しくない」という

自分のすべてを理解してもらいたいという気持ちから、オープンに打ち明けたつもりでも、彼の気持ちを一瞬にして害してしまいます。

店員に対して横柄な態度をとる

その態度が本当のあなたの姿であると、男性は思ってしまいます。店員には程良く丁寧に。

あまりにもテーブルマナーが完壁

男性が恐縮してしまうケースもあります。ある程度崩すことも、時には必要です。

ーロちょうだい!を連発しすぎる

子供っぽい、洗練されていないイメージを相手に与えてしまいます。無邪気さをアピールするためならば、1〜2回が限度でしょう。

食べるのがあまりにも遅い

ルーズで、子供っぼいイメージを与えてしまいます。

食べ物を大量に残す

労費癖がある女性だ、と勘違いされてしまうこともあります。相手の男性が、「何でも好きなものを注文していいよ」と言ってくれたとしても、適量を注文するようにしましょう。

無理やり家まで送らせる

男性を便利な道具として使う女性だ、と思われてしまうこともあります。もし長距離だった場合、彼には大きな負担になります。

会ったその日のうちのお泊り

相手の男性の心をつかむ手段として、「お泊り作戦」を仕掛けても、実はあまり効果がありません。逆に、軽い女性と思われてしまいます。本命の彼女になるには、きちんと段階を追って、男女関係を発展させることです。

「お礼メール」を送らない

男性は、「脈がなかった」と判断してしまいます。「お礼メール」は、なるべく早目に送るように、心がけましょう。

出典元:Nozze.配布用冊子「結婚に役立つマナーブック」

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