婚活におけるギバー・テイカー分類の落とし穴

ビジネス上の人間関係でよく言われる「ギバー」「テイカー」
恋愛や婚活の場面でも、モテるのはギバーかテイカーか?結婚相手に選ぶべきはどっち?という話題もよく出てきます。
今回は、ギバーとは?テイカーとは?、それぞれどういう人なのかを考えてみました。

ギバー・テイカー・マッチャー

人間の思考と行動を、ギバー(giver)与える人、テイカー(taker)受けとる人、マッチャー(matcher)ギブとテイクのバランスをとる人、の3つに分類する考え方があります。

  • ギバーは、他人のために行動し、見返りを求めない人。
  • テイカーは、自分が利益を得ることを目的に行動する人。搾取し、与えない人。
  • マッチャーは、ギブ&テイクのバランスを考えて行動する人。

これだけの説明では、恋人や結婚相手にはギバーな人がいいと考えると思います。でもそんなに単純なことではありません。

ギバー(giver)とは

ギバーには「自己犠牲型」「他者志向型」の2種類があります。

自己犠牲型
自己犠牲型ギバーは、どんな相手にでも惜しみなく与え、自分の利益には全く興味がないので身を削って行くばかりの人。

他者志向型
他者志向型ギバーは、相手の喜びを自分の喜びと感じ、喜んでくれる相手(ギバーやマッチャー)に与え、もらって当然という人(テイカー)には与えないし関わりません

ビジネスの場面では、搾取されるだけの自己犠牲型ギバーは底辺に、与えるべき相手を見分けることができる他者志向型ギバーが企業のトップに立っていることが多いとされています。

テイカー(taker)とは

テイカーは、常に他人から何かを得ようとし、与えられても返さないことに罪悪感がなく、恩を恩と思わず、搾取される者が悪いと考えています。
しかし、利益を得る能力に長けているので高所得者であることが多いと言われています。
また、そういった非情な行動は、サイコパスソシオパスといったパーソナリティ障害を持っていることが原因である場合もあるそうです。

マッチャー(matcher)とは

マッチャーは、常に公平性を考え、何かしてもらったら必ず恩を返すという義理堅い一面と同時に、自分がしたことには見返りを期待します。そのため、やられたらやり返す目には目をという考え方も持っています。また、与えられると返さないといけないのを負担に思ってしまうので、望んでもいないものを与えられることを好まないこともあります。

どのタイプを選べばいいのか・・・?

こうなると一概にギバーな人がいいとも言い切れませんね。また、この3つのタイプが一生固定するとも限りません
自己犠牲型ギバーに疲れ切ってしまい一転テイカーに変貌する人や、テイカーを懲らしめることに固執しすぎてテイカーに対してテイカーになる元マッチャー、ビジネス面ではテイカーだけど実生活ではギバーやマッチャーな人もいるでしょう・・・。

ギバーかテイカーかマッチャーか、どんな人を選べばいいのか難しいところですが、とりあえず、自己犠牲すぎるギバーや、サイコパスやソシオパスなテイカー正義感が強すぎて危ないマッチャーには気をつけた方が良さそうですね。

あなたはどう?

そして、そういうあなた自身はどうですか?

恋活と婚活では、理想とするお相手は違うと思いますが、婚活で理想のお相手を思い描くとき、例えば男性なら「可愛いくて優しい家庭的な人と結婚できたら、寂しく暗い独身生活から脱出して、明るく楽しい家庭が築けるだろうな。」というような夢をよくお聞きします。
でもこれって、テイカーそのものじゃないですか?
相手に求めることばかりで、自分は何を与えられるのでしょう?
「かっこよくて高収入な人と結婚して幸せになりたい」という女性もテイカー思考ですし、そのお相手は高収入でサイコパスなテイカーかもしれません。
お見合いやマッチングしたのに進展しないという人や婚活に苦戦している人は、こういう思考でお相手を見ているのかもしれません。

結婚という未来のために、あなたは何をするのか?今一度考えてみてください。
And you, what would you do for love?
(↑DiorのTVCMのナタリー・ポートマンのセリフ)

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